銘柄によって多少傾向は異なるのですが、一般的に商品先物市場で
は期近よりも期先の方が出来高が多い傾向にあります。
特に個人投資家の場合は資金的な問題もあって、長期保有は避ける
傾向が強いとされています。そして、期日まで長いほうがリスクを抑え
ることができることから期先中心に取引されます。
基本的に期近の場合は決済しなければならない期日までの期間が短
いことから高値を掴まされるとポジションを建ててる間に相場が思惑通
りに動かないと損失を被る可能性が高まります。
こうした傾向は国内の商品市場に限ったことではなく、海外でも同様と
なっており、期近のものを中心に売買されています。
商品市場が存在することのメリットについてですが、実際に商品市場で
は穀物などが収穫されるまでには半年以上先にも関わらず、先に価格
を決めることによって安心して栽培することが出来ます。
せっかく大変な思いをして栽培しても買い手がなければ全てがパーに
なってしまいます。こうしたことを避けることができるわけです。
商品先物取引の売買について話を戻させていただきますと、ブロード
バンドの進化によりネットでの取引が当たり前となっています。
これにより商品先物取引だけではなく、株式投資などでも売買手数料
が飛躍的に安くなりました。ですので、頻繁に売買可能です。
ネットが普及する前は電話取引が主だったので売買手数料が割高で、
決済しなければならい期日まで時間がある期近を好んで買われました。
その間に相場が大きく変動すれば、その分大きな利益を手にすること
ができるわけです。このため期先中心に取引される傾向が強いのだと
思います。こうした動きは今後も継続すると思います。
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