世界的な金融恐慌により、これまで高い経済成長を維持してきた中国やインドですら、資金
が引き上げられる、いわゆるキャピタルフライトの動きが活発化しています。
世界的に需要不足が予想されているため、物の生産を拡大することはできません。
インド株式市場のSENSEX指数は、すでに低迷していますが、IT事業など今後も印僑の力が
拡大する可能性は高いので、インド経済は比較的早く回復する可能性があります。
しかし、中国では世界的に例を見ない巨大な不動産バブルが崩壊を迎えているので、ここから
立ち直るのは容易ではなく、余程のことが無い限り難しいでしょう。
このため現物の金の需要は低迷すると予測されています。
しかし、金価格は今後も継続して上昇するのではないかと思います。
その理由は、今後もドル安が進み、欧州の金融危機が拡大することでユーロ諸国の銀行は
所有している資産を売る動きが活発化することになります。
これらが、世界中の不動産バブルを支えてきました。このため不動産価格が大きく下落する
可能性が高いので、富裕層の多くが不動産を手放し金に乗り換える可能性が高いわけです。
とくにアメリカの不動産市場は急速に縮小しているだけに、金融機関の多くが壊滅的な損失を
こうむるかもしれませんので、そのときは金にシフトする動きが活発化しそうです。
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