2007年のサブプライムショック以降、現物資産の需要が急激に高まり、その影響からか、
これまでにない勢いで金価格は上昇してきました。
世界的な景気後退によって需要が大きく落ち込んだため原油先物相場は、今後もしばらく
は調整期間が続くかもしれません。
依然として金融不安は沈静化することがなく、第3の金融恐慌のなみが訪れるのではない
かと、いろいろなところで取り上げられています。
金融商品は実態のないものが大半で、信用に裏付けられています。そして、株などの証券
投資は、発行体の信用で成り立っているので信用が落ちれば無価値です。
東証一部に上場し、経営者はメディアからカリスマ経営者として持ち上げられていた企業
が何社も失墜している現状をみれば納得していただけると思います。
また、テロや戦争が起きれば大きく株式市場は下落します。
証券の価値は所詮その程度のものであると市場が認識しているかのように大きく動きます。
そしてそのお金は安全な場所を求めて違う市場に流れていくわけです。
しかし、2000年に入ってエンロン事件によって高格付けの債券やMMFも絶対ではないと
いうことをモロに露呈することとなりました。また、有事のドルとこれまでいわれて
いましたが、イラク戦争によってそうした幻想は既に崩れています。
そん中、注目されているのが金なんです。証券の価値は企業が倒産すると最悪ゼロに
下がる可能性があります。しかし、金はそうしたことは絶対にありません。
こうした点を考慮しても金投資は非常に魅力がありますが、現物の場合は換金するのが
非常に面倒な手続きを踏まなければなりません。
金融危機に備えて金投資にシフトする動きが活発化したことによって今日金価格が上昇
したわけですが、こうした点を考慮する必要があります。
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